ピラニア - 恐ろしい肉食魚にして美しい観賞魚

 ピラニアは、分類学上はカラシン目セルラサルムス科の淡水魚。アマゾン川など南米熱帯地方の河川に生息する。現地の言葉で、"Pira(魚)"と"Ranha(歯)"を併せて、"Piranha(歯のある魚)"になった。その名の通り、鋭利な歯と強靭な顎を持つ肉食魚であり、体長は標準で30cm程度、体形は楕円形で左右に薄く、素早く泳ぐのに適している。ピラニア自身は臆病な性格と言われている。狩りの際には、獲物からは距離をおいて機会を窺い、捕食が可能とと見れば、群れをなして獲物に喰らいつく。これが、恐ろしいピラニアのイメージだ。ところが、ピラニアは、鮮やかな体色と点在する金色に輝く鱗が美しい魚だ。このため、世界各地の水族館は勿論、個人で観賞魚として水槽でで飼育する程の人気になっている。一方、現地では淡白な白身魚のピラニアを、丸焼きやスープなどにして食用としている。人間にとってピラニアとは、恐ろしくもあり、美しくもあり、美味しい存在のようだ。

 ピラニアの造形は、楕円体の薄い胴体と小さめの頭部の先にある鋭い歯がポイントだが、色彩も重要だ。ピラニアの種類は多様だが、観賞魚として人気のあるピラニア・ナッテリーに準じて、背中は黒く、腹側は赤く、鱗は点描、そして側面には金の鱗を撒き散らした。単体のピラニアはなかなか可愛いが、多くのピラニアが同じ方向に群れをなして突進して来る思うと、やはり怖い。【2025年制作】