アロワナ - 優雅な古代淡水魚
アロワナは、アロワナ目アロワナ科の大型の古代魚。約2億年前からアロワナは存在したが、地球の陸地が各大陸に分離・生成されるにつれ、淡水魚であるアロワナは、それぞれの大陸の河川などに封じ込められ、独自の進化を遂げた。現在では、アジアや豪州では体色が赤いアジアアロワナなど、南米ではシルバーアロワナややブラックアロワナなど、アフリカではナイルアロワナなど幾つかの系統がある。アロワナは昆虫や甲殻類、小魚などを捕食するので、頭部の下顎がせり出して口が大きく開く肉食魚らしい特徴がある。その一方、堂々とした体格で大きな鱗を光らせながら優雅に泳ぐ姿は水の王者のような風格が漂う。アロワナは、地元では普通の食用魚でもあったので、野生生物に対する保護意識の低い時代には減り続け、1975年になって漸く国際的な保護対象になった。しかし、アロワナを取り巻く環境は様変わりした。アロワナはその姿から、観賞魚としての価値が高く、世界中の水族館や愛好家の水槽で飼育されている。このため、生育地では養殖によって需要に応え、厳密な輸出入管理のもとに供給されているのが実態だ。現在のアロワナは、絶滅危惧種にして、大量養殖と言う難しい立場で生き延びている。
アロワナの造形のポイントは2つ。優雅さを表現する大きく緩やかな胴体と、その後半にある立派な背鰭や臀鰭と尾鰭、そして濃淡のはっきりした大きな鱗。もう一つは、下顎が大きくて2本のヒゲがあり、小さめながら機能的な頭部。この胴体と頭部がシームレスにつながると、それらしく見える。体色は、中国では"龍魚"と呼ばれたアジアアロワナにならい赤系統にした。水中を泳ぐ姿は、大きな鰭がゆらゆら揺れるところだが、陶芸では表現し難いのは残念。【2025年制作】






