コウテイペンギン - 子育ての鑑

 コウテイペンギン(皇帝企鵝)は、ペンギン科オウサマペンギン属の鳥類。体長は1mを超え、現生のペンギンの中では最大。頭部や背面は黒、腹部は白、頭部周辺は朱色から黄色。恰幅も配色もよく、ペンギンと言えば、コウテイペンギンを思い浮かべる。南極内陸部の零下数十℃の過酷な環境の中で過ごし、子育てをする。1回の繁殖では卵は1個だけ産み、オスが抱卵し、メスは数十km離れた海岸まで餌のため往復する。オスは絶食しながらひたすら待つ。約65日で雛は誕生するが、まだまだ子育ては続く。コウテイペンギンは、オスとメスが共同で世界でもっとも過酷な子育てをする鳥と言われる。日本のオトコには耳が痛い。

 今回のテーマはコウテイペンギンの子育てなので、大人のペンギンと雛をセットにする。モノクロの雛は問題ないが、大人のペンギンの頭部付近は黄色を使いたかった。しかし、今回の焼成の雰囲気は還元なので、黄色は飛んでしまうのを予測して朱色にした。やはり、少しミスマッチだったようだ。【2021年制作】