オウムガイ - 漂う古代生物

 オウムガイ(鸚鵡螺、英名:Nautilus)は貝殻を持つオウムガイ科の軟体動物。既に絶滅したアンモナイトと近縁種だが、現在まで生き延びた古代生物。オウムガイは南西太平洋からインド洋にかけてのサンゴ礁が発達する熱帯域の水深600m程度までの海に棲み、貝殻の中の気房で浮力の調整をして海中を漂う。動作は鈍く、死んだ魚介や殻を餌とする。フィリピンでは殻は装飾品に、肉は食用にするらしい。

 この貴重なオウムガイを陶芸で再現する。体の構造は、殻の長さは20cm、幅9cm程度で、頭部にはオウムの嘴に似た三角形の鞘があり(オウムガイの名の由来)、その先に数十本の触手がある。鞘の下に目があるが、にレンズはなくピンホールカメラ構造だ。各部分の特徴はハッキリしているので、全体的に丸みのある形にすること、各部分が際立つような模様を描くのがポイントだ。【2019年制作】