マモンツキテンジクザメ - 洒落た模様の歩くサメ

 マモンツキテンジクザメ(魔紋付天竺鮫、テンジクザメ科モンツキテンジクザメ属、Hemiscyllium ocellatum)は、オーストラリアとニューギニア島の浅瀬に生息するサメ。体色は茶色で、胸鰭の後ろには大きな黒い紋がある。これが軍服の肩章(Epaulette)に見えるので、英名は”Epaulette shark”。これに倣って和名は"魔紋付天竺鮫"、ナルホド。全長は1m以下で、細長い体型で尾が長く、櫂状の胸鰭と腹鰭を持ち、浅瀬や海底を"歩く"ことができる。このため、潮だまりの酸素がほとんどなくなっても、数時間は生き延びる特殊な能力がある。肉食性で、砂の中に隠れている獲物を嗅覚で見つけ、砂ごと吸収し食べる。繁殖は卵生で、一度に2個の卵を産む。性格は大人しいので、水族館のみならず、観賞魚としても流通している。

 小型のサメは、一般的に身体的な特徴はそれ程顕著ではないので、このマモンツキテンジクザメに関しては、歩くサメの表現を具現化する。先ず胸ビレを立て、腹ビレを支点にして、体を立たせて前進の体勢を作り出す。海藻の生えている岩礁や砂浜をイメージして、土台を作る。そして最後は、大きくて丸い黒いくて丸い魔紋を書き込む。これで普通のサメではないと、気がついてくれないだろうか。【2026年制作】