オオセ - 口ヒゲと保護色

  オオセ(大瀬、テンジクザメ目オオセ科、Orectolobus japonicus)は、太平洋西部沿岸の水深200mまでの砂泥質の海底やサンゴ礁などに生息する全長1mの底生性のサメ。海底を模した保護色のように、体色は褐色のまだら模様で、様々な斑紋が散在する。体形は平たく、吻は丸くてほぼ頭部前面で幅広く開口する。口の辺縁には複数のヒゲがあるが、その先端が二叉に分岐するのが、外観上の特徴だ。夜行性の待ち伏せ型の捕食行動で、海底の魚類や甲殻類などを狙う。サメにしては地味な行動形態だ。また、繁殖は胎生で、雌が体内で受精して、ある程度育ったところで胎外に30匹前後生むことが、飼育下の記録で明らかになった。珍しい魚なので市場に出ることは稀だが、サメにしては美味しいとの評判があり、特に湯引きが絶品らしい。

  この平べったいオオセの造形は、それ程難しくはない。二叉の口ヒゲがあれば、証拠は万全。しかし、出来上がったものを見ると、だいぶん印象が異なる。それは保護色になっている体の模様だ。目を近づけると模様はランダムに見え、目を遠ざけると何かしらの規則性が浮かんでくる。今回は"0"か"1"かのデジタル的処理をしてしまったので縞模様ぽくなってしまった。この表現は、難しい課題だ。【2026年制作】