ホホジロザメ - 恐ろしいサメの体現

 ホホジロザメ(頬白鮫)は、ネズミザメ科ホホジロザメ属唯一の種で、世界の熱帯から寒冷域に広く生息し、最大で全長は6mにもなる。"白い死神"とか呼ばれ、映画"ジョーズ"のモデルにもなって、すっかり"人喰いザメ"のイメージが定着した。実際も肉食性で、アザラシやオットセイなどの海獣を襲うことが多い。高い運動能力があり、体型は太く量感はあるが流線紡錘型で、尾鰭は上下とも大きく強力な推進力を生み出す。頬の部分は名の通り白く、そこに鋭利な三角形の歯がギザギザの状態で並んでいる。捕食者としての能力は高く、気性も荒いので、最も危険なサメと認識されていて、人身事故は後を絶たない。また、サメの繁殖は個性的なものが多いが、ホホジロザメは卵胎生で、初期段階では子宮ミルクを分泌する唯一の種のようだ。食用としては美味ではないらしく、捕獲も危険なので、人にとっては有用性はなく、ひたすら恐ろしいサメの象徴として君臨している。

 ホホジロザメを表現するには、迫力のある顔の表情と、力強く量感のある魚体だろう。具体的には、つぶらな無表情の瞳を持ちながらも、赤い大きな口からはみ出す鋭い歯の列、そして体長の割には太く頑丈な胴体、高速遊泳を支える大きなヒレ類など。歯はリアルに表現したつもりだか、やや出っ歯になり、怖さより漫画的に可愛くなってしまった。【2026年制作】