トラザメ - 気になる混獲魚
トラザメ(虎鮫)は、トラザメ科トラザメ属の海水魚。日本を含む、北西太平洋の岩礁域に分布する普通のサメ。推進300m程度までの海底に棲息する。地肌に幾つかの濃暗色の帯や斑点が散在するので、虎の模様になぞらえて命名された。体長は大きくて50cm程度で細長く、頭部の先端の口は丸く短く鼻孔は大きくて猫の顔を彷彿とさせる。肉食性だが、性格は温和でサメらしくない。生態的には、繁殖は卵生で、卵殻に包まれた2つ卵を産み、約1年かけて孵化する。漁業的にはトロール漁や刺し網漁などで混獲されるが、食用には適していないので、現実には廃棄されてしまう。しかし、飼育環境には良く適応し、水族館では飼育しながら繁殖も行われており、生物学の実験用生物として利用されることもある。トラザメの寿命は15年程度と長く、しかも広い海域に棲むため、生物濃縮された有害なPCBやDDEなどの汚染物質を検出でき、その海域の環境汚染の程度が分かる。意外なところで、役立っている魚だ。
トラザメの造形は、流線型の細身の体型と、それを覆う虎のような模様、そして頭部の愛嬌のある少し歪んだ目、猫のような柔らかい口と大きな鼻孔がポイントだ。そして、トラザメ独特の卵鞘に包まれた卵も付け加えれば、何とか特定出来るのではないか。【2025年制作】






