コブダイ - 一国一城の主は厳しい
コブダイ(瘤鯛)は、ベラ科コブダイ属の肉食性海水魚。日本南部の太平洋や日本海、東シナ海、南シナ海に分布する。体色は赤みがかり、姿もタイに似ているが、実はベラ科に属す。コブダイの特徴と言えば、小さなうちは全てが雌で産卵をするが、体長50cm程度を超えると頭部にコブが張り出してきて、雄に性転換する。生態も変わっていて、1匹の雄と複数の雌でハーレムをつくり、他の雄が侵入すると縄張りを守るため戦闘が始まる。この様子はNHKのTV番組"ダーウィンが来た!"でリアルに表現されていた(詳細はここをクリック)。弱肉強食のなかなか厳しい世界だ。コブダイは成長するに連れ魚体が変化するので、稚魚、雌、雄を個別に見ると、とても同一種には見えない。最も大きい雄の体長は1mにも及び、雄特有の頭の上部やコブ顎の下のひさしは脂肪分が詰まっているようだ。
今回のテーマは、立派な体格をした雄。頭部がポイントで、大きなコブと下顎につながる膨らみは必須。体側には多数の鱗がある筈だが、この表現精度が少し粗かった。また、体周りはスマート過ぎたので、もっと太くすべきだった。結局"頭でっかち尻すぼみ"と言ったところか。【2025年制作】






