ミツオビアルマジロ - 敵前球形の術
ミツオビアルマジロ(三帯犰狳)は、被甲目アルマジロ科ミツオビアルマジロ属の小動物。体長25cm程度で、全身が硬い甲羅に覆われているが、肩と腰の間に細く折り曲がる甲羅の帯が3つ程度あり、敵に襲われた時にその部分を折り目にして、頭や手足を丸めると、体全体が硬く丸いボールの様になって身を守る。普段は夜行性の肉食性の動物で、鋭い嗅覚や、長い粘着質の舌、丈夫な四肢と爪を持つ狩りの名人だ。ブラジル東部固有種で、草原や森林に生息するが、人の食糧になったり、家畜との競合や開発などで、生息数が減っている。どうやら、ミツオビアルマジロの天敵は人間のようだ。現在では、国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されている。
ミツオビアルマジロの造形は、本当は球形にしたかったが、それだと何を作ったのか分からなくなるので、地面を這って餌を探す姿にした。形はまぁまぁだが、甲羅の斑点が目立たない。形状を変えるか、色の対比を高くするか、立体的にするか、幾つか手はありそう。【2024年制作】



