ヒメカンテンナマコ - 深海の発光生物
ヒメカンテンナマコ(姫寒天海鼠)は深海に棲むナマコの仲間。体長は5~10cm程度で、多数の棘のような突起を持ち、プヨプヨとして柔らかく透き通った体をしており、名は体を表す。ヒメカンテンナマコの特技は、物理的な刺激を受けると発光すること。暗い深海で敵に遭遇したときに目眩ましにしているかもしれない。発光するのは、エサとなる海底に降り積もった有機物に発光バクテリアが含まれてるからではないかとの説がある。深海の小生物の生態は、未だ謎が多い。最近では日本の水族館でも飼育されるようになり、可愛くて珍しいナマコの姿を見られるようになった。
顔のない生物の表情は分からない。時間で変化する発光の表現手段もない。このため、 ポッチャリしたヒメカンテンナマコが海底を歩いている姿を想定し、発光の表現としては突起の先を目立つ色にした。本物を見たことがないのでこれで勘弁。これを可愛いと見るか、不気味と見るか、それが問題だ。【2021年制作】



