セミホウボウ - 個性的な姿
セミホウボウ(蝉竹麦魚)はカサゴ目セミホウボウ科に属する海水魚。インド太平洋の熱帯域に広く分布し、日本でも南日本を中心に分布。海底の砂地をゆっくりと泳ぎ、小型の動物を捕食する肉食魚で、体長は30cm前後、頭部も体のウロコも硬い。名の由来は、別種のホウボウに似ているが、上から見ると太目の胴体に羽のような胸鰭がある姿が昆虫の蝉のように見えるから。また、大きな胸鰭を広げて滑空するように泳ぐので、英名は"flying gurnard"(空飛ぶホウボウ)と呼ばれる。この泳ぐ手段としての、そして敵を威嚇するための大きな胸鰭が、セミホウボウのシンボルだ。ダイバーには人気はあるが、身に酸味があって流通量も少なく市場には出る機会は少ない。
セミホウボウを特徴づける大きく骨っぽい胸鰭を中心に、ガッチリとした骨格や両側に飛び出したような目が表現できれば良い。しかし、多くの個体の写真を見ると模様や色も様々で似たものは少ない。極めて個性的な魚だ。【2022年制作】






