マゴチ - 謎の高級魚

 マゴチ(真鯒)は、カサゴ目コチ科の魚。英名は Flathead で、名は体を表す。日本では山形県以南、宮城県以南の水深30m程の砂泥底に生息し、体長は50cm程度で肉食性。エビ類や小型の魚等を餌とし、大きな口で捕食する。夏が旬の高級食材で釣り天狗の格好のターゲット。歯ごたえのある白身で、刺身、洗い、寿司種、煮付け等にされる。しかし、かつては雄性先熟の性転換をし、小さいうちは雄、大きくなると雌になると考えられていたが、最近の性別と耳石による年齢査定の研究でこの説は否定された。人間はマゴチの生態をよく知らない割には、高級魚としてのマゴチが大好きだ。

 マゴチの形態的な特徴は何といっても平たいが大きな頭と大きく開く口。海底の砂浜に棲むため保護色のためやや茶色っぽい体色をしており地味なので、少しも美味しそうに見えない。そこでコントラストを強めにして、高級魚らしい雰囲気にした。【2023年制作】