ラッコ - 道東で復活!
ラッコ(海獺)は、イタチ科ラッコ属の哺乳類で海獣の一種。北太平洋の北アメリカ大陸から千島列島の沿岸にかけて棲息。日本では20世紀初頭に毛皮を採取するため乱獲され絶滅したと考えられていたが、1980年代から再び北海道東部で目撃されるようになった。ラッコはイタチ科の最大種。体毛密度が高く、潜水する時も綿毛の間に空気層ができるので、寒冷な海洋でも生息できる。顎が頑丈で、臼歯は扁平で幅広く、貝類や甲殻類を噛み砕ける。前肢は小型で爪は引っ込めることができ、後肢は鰭状。尾は短く扁平。肉食で、貝類、甲殻類、ウニ類などを食べる。獲物は前肢で捕え、硬い獲物は胸部や腹部の上に石を乗せ、それに叩きつけて割り中身をこじあけて食べる。この仕草がラッコのイメージになっている。ラッコは大食漢であり、且つ2000年から絶滅危惧種に分類されたこともあり、水族館での飼育が難しくなった。サンシャイン水族館からも消え、国内では2つの水族館でしか見られない。しかし、道東の自然環境の中で繁殖しつつあるのは朗報。海中の資源とバランスを取りながら生き延びてほしい。
ラッコと言えば腹上での貝割スタイルだが、道東でのラッコの子孫繁栄を期待して、親子の海上浮遊姿にする。フワフワの毛並みが縫いぐるみのよう。道東の自然の中で、実物を見てみたい。【2020年制作】



