オニダルマオコゼ - 最強の毒魚
オニダルマオコゼ(鬼達磨虎魚)は、カサゴ目フサカサゴ科の体長40cm程度の魚。背鰭の棘条からハブ毒の30倍もの強力な毒液を分泌する最強の猛毒魚。日本近海では小笠原諸島、奄美大島、沖縄周辺のサンゴ礁に棲む。全身を砂の中に潜らせ、目と口だけを出して近寄てくる魚などを一瞬で丸のみにする。海底では岩や底砂に擬態しているので、ダイバーが誤って踏みつけ、刺されて事故になることがある。また、白身で弾力のある身は食べて美味しく、味噌汁や唐揚げ、てんぷらが絶品。オニダルマオコゼは本来じっと獲物を待つ内向的な性格ながら、ダイバーからの侵略に対して毒で身を守っても、やがて食べられてしまうのは、悲惨な運命だ。
オニダルマオコゼは大きな口と目、立派な鰭、全身を覆う突起物が作陶のポイントだ。本来なら擬態で目立たない体色なのだろうけど、オニダルマオコゼの生き方には少しペーソスを感じたので、華やかな色にして称えたい。【2023年制作】



