オオグソクムシ - 海底の人気者
オオグソクムシ(大具足虫)は、駿河湾以南の水深200~600mほどの海底に生息する等脚類の甲殻類。外観から予想出来るように陸上に棲むダンゴムシの仲間。体長は10~15cm程度で、海底に沈んだ魚や鯨などを餌にしている生物。オオグソクムシの最近のトピックスは、長崎大学による絶食のメカニズムの研究。一度に体重の45%の餌を与えると、何と6年分のエネルギーを蓄えることが出来るとのこと。餌に遭遇する機会の少ない海底生活に適応している。甲冑の鎧をまとったような外観やサングラスをかけているような眼が注目され、各地の水族館で飼育されるようになった。また、丸揚げにしたオオグソクムシは、殻は焼きエビのような香ばしく、中身はカニミソのように濃厚との食レポもある。すっかり人気者になってしまった。
オオグソクムシの甲殻や足は明確な形をしているが、目が問題。この手の生物は瞳がないので表情は表現し難い。その結果、不気味な雰囲気になったが、オオグソクムシにはコレデイイノダと言う気がしてきた。【2019年制作】



