ムカシトカゲ - 恐竜の生き残り

 ムカシトカゲは、ニュージーランドに生息する、原始的な形質を残した爬虫類。見た目は有鱗目のトカゲのようだが、ムカシトカゲは恐竜時代に一大勢力だったSphenodontia目(日本ではムカシトカゲ目と呼んでいる)に属し、現存するものはこのムカシトカゲのみであり、生きた化石でもある。光を感じる第3の目や、顎などの骨格の構造など特殊な形態をしている。しかし生態は割と普通で、夜行性で昆虫などを捕食する。温度変化にも強く低温になると冬眠もし、寿命は100年とも言われている。やはり只者ではない。

 普通に見えて普通でないムカシトカゲを称賛しつつ、作陶する。威信のある姿にしようと突起を強調したり口を開けたりしたが、効果はイマイチ。しかし、作っているうちに、何となく恐竜に見えてきたような気がする(自己肯定し過ぎ)。【2023年制作】