コブシメ - 美味薄命
暖海性のイカであるコブシメは、国内では沖縄や奄美大島など南西諸島以南にのみ分布。コウイカ目コウイカ科に属し体長は50cm、12kgを超えることもある世界最大級のイカ。浅いサンゴ礁に住み、魚類や甲殻類を捕食する。泳ぎは触肢を前方にして側面の鰭を波打たせながら緩やかに泳ぐが、興奮すると背中に縞模様が現れる。また、開いているのか閉じているのかわかない奇妙な目つきが特徴だ。残念なことに寿命は1~2年で薄命、数回の産卵後死ぬ。高級食材でもある。
泳ぐコブシメの推進力のもとは両脇の鰭で、これを絶えずヒラヒラさせて進む。触肢は舵取りの役割程度だろうか。背中の縞模様はコブシメの特徴なので必須。それと視点の定まらない様な目。これらを組み合わせて作陶した。下絵具の色がよくのるように白化粧をしたが、一部剥がれてしまったのは残念。【2020年制作】


