カクレクマノミ - 快適なシェアハウスの住人

 カクレクマノミ(隠熊之実、隠隈魚、学名:Amphiprion ocellaris)はスズメダイ科の海水魚。体長は8cm程度。西部太平洋に分布し、日本では奄美大島以南に棲息。魚体は基本は橙色で、黒く縁取られた白い帯が3つある。生態的な特徴はサンゴ礁のイソギンチャクと共生する。カクレクマノミはイソギンチャクの毒に耐性があるので敵から身を守ることが出来、一方イソギンチャクはカクレクマノミの餌のおこぼれをもらう。また、観賞魚として人気があり、ディズニーのアニメ映画「ファインディング・ニモ」のモデルにもなったので、良く知られるようになった。

 カクレクマノミを表現するには共生相手のイソギンチャクとの共演が相応しい。カクレクマノミをイソギンチャクの表面にしっかり固定し、その周りを海中でゆらゆら揺れている触手で囲む構図にする。鮮やかな色使いにしたいので、粘土の上に白化粧してから下絵の具で色を塗る。このときの化粧土の厚さや乾燥具合が適切でないと焼成後に表面の釉薬が弾ける。この具合は結構難しい。【2019年制作】